2025.8.26
最近は冬だけなく、夏も足の乾燥が気になる人が増えています。人によっては足裏やかかと、スネなど足は顔や手以上に乾燥しやすく、年中こまめな乾燥ケアが欠かせません。
今回の記事では足が乾燥する原因やケアのやり方について解説します。
乾燥が悪化すると皮膚炎など皮膚病につながる恐れもあります。ぜひ記事内容を参考に、足の乾燥ケアを取り入れてみてください。
Contents
足が乾燥する主な原因として、下記の4つが考えられます。
詳しく解説するので、当てはまっているものがないかチェックしてみてください。
足は顔や背中、胸など他の箇所より皮脂腺が少ないため、乾燥しやすい傾向。
皮脂による影響を受けるニキビは顔や背中にできても、足にできることは少ないです。そのことからも足の皮脂分泌量は、他の箇所より少ないことがわかります。
皮脂は肌に保護膜を作り、乾燥から肌を守る役割を担っています。皮脂が少ないと肌に必要な水分が蒸発し、乾燥に傾きやすくなるのです。
アクリルやナイロンなど化学繊維は肌の水分を奪う性質があり、乾燥を悪化させる可能性があります。冬になると多くの人が愛用する、吸水発熱性のインナーも化学繊維でできています。
水分を奪われ乾燥した肌に化学繊維の摩擦が加わると、かゆみや湿疹を誘発するなど肌への刺激となることも。
「化学繊維を使ってはいけない」というわけではありません。ただ乾燥肌や敏感肌の場合は、肌に直接触れるものは保湿性のある木綿素材や、調湿性のあるシルク素材を選ぶほうが良いでしょう。
エアコンや紫外線は肌の水分を奪い、乾燥を招きます。
エアコンは空気中の水分を気化熱によって外へ排出することで、室内の温度を下げます。室内の湿度が下がると、肌に必要な水分も奪われます。
また強い紫外線や長時間紫外線を浴びると、肌の潤いを保つバリア機能が低下。すると肌に必要な水分を保持できなくなり、乾燥を感じるようになります。
夏は素足や薄着で過ごすことが多い人の場合、エアコンや紫外線による乾燥を強く受けている可能性が高いです。
足が乾燥する人はビタミン不足かもしれません。
ビタミンAは肌のターンオーバーをサポートしてくれるビタミンです。ビタミンAが不足するとターンオーバーが乱れ、皮膚のバリア機能の低下につながります。
またビタミンCは肌に潤いを与え、若々しさをキープする役割を担っています。水溶性であるビタミンCは余分に摂取されたものは尿として流れてしまううえ、ストレスや紫外線で消費されることから、小まめな摂取が不可欠です。
足の乾燥が気になる人は肌のターンオーバーや保湿をサポートする、ビタミンAやCを十分に摂取できているか確認してみましょう。
足の乾燥を放置するとひび割れが起こり、炎症や感染が生じることもあります。
またひび割れが起きるほど乾燥が悪化すると、皮膚が固くなり、ひび割れを繰り返すことも。乾燥は放置せず、ひび割れになる前に対策を打つことが肝心です。
次の項では足の乾燥ケアにおすすめの方法を解説します。
足を乾燥から守るには、下記のように毎日の小まめなお手入れが大切です。
少しずつで良いので、日々できる保湿ケアを取り入れて習慣にしていきましょう。
乾燥した硬い角質はターンオーバーしにくく、乾燥を悪化させる可能性があります。
お風呂に浸かり、角質を柔らかくしてから洗うことで余分な角質が落ちやすくなり、ターンオーバーの正常化につながります。
先に体を洗ってからお風呂に浸かる人もいますが、乾燥して肌がごわつく人はお風呂に浸かった後に体を洗うほうがおすすめです。
さらにお風呂に浸かることで保湿クリームなどの浸透が良くなるため、保湿ケアの効果もアップします。足や肌が乾燥しやすい人は季節に関わらず、お風呂に浸かるようにしましょう。
皮脂が少ない足は乾燥から肌を守るのに必要な水分や油分を、自力で供給できない可能性が高いです。
そのためお風呂上がりや冷房のかかった部屋に長時間いるときには、小まめに保湿ケアが必要です。ベタつくのが苦手な人は、水分多めのミルクローションや化粧水から始めてみてください。
かかとやひじ、ひざなど角質が溜まりやすい部分には、軟膏タイプや尿素配合のものも有効です。肌質や仕上がりの好み、箇所に応じて適切なアイテムで保湿を取り入れてみましょう。
乾燥ケアには肌のターンオーバーをサポートするビタミンAや、潤いを与えるビタミンCのほか、栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
ご存じのように肌はタンパク質を中心に構成されています。肌を作る肉や魚、卵などタンパク質をバランスよく摂るようにしてください。
また脂質が不足すると肌の潤い低下につながります。ナッツやオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸、サバやサンマなど青魚に多く含まれる必須脂肪酸など、肌に潤いを与える良質な脂質の摂取を意識しましょう。
さらにビタミンB群や鉄などは、タンパク質の吸収をサポートする重要な役割を担っています。乾燥を防ぎ、代謝のよい肌を作るために、栄養バランスを意識した食生活を送りましょう。
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紫外線による肌バリアのダメージを軽減するため、UVクリームを活用しましょう。
UV効果は汗や水によって低下するので、汗をかく時期や海、プールで濡れるシーンでは小まめな塗りなおしを忘れないで下さい。
最近ではスティックタイプやスプレータイプなど、さまざまな形の日焼け止めアイテムが販売されています。
使いやすさやシーンで使い分けるのも良いでしょう。とくに足の甲やパンツの裾から出る部分は塗り忘れが生じやすいため、注意が必要です。
裸足はかかとの乾燥を助長させます。体重による圧で硬くなりやすい箇所でもあるため、靴下を履くのがおすすめです。
保湿クリームを塗ったあとに靴下を履いておけば、乾燥から肌を守るだけでなくクリームの浸透も高まります。
暑さで靴下に抵抗がある人は、薄手の夏用靴下やソックスタイプのストッキングでもかまいません。
ただ先に解説したように肌の状態によっては化学繊維は刺激となり、かえって乾燥を招く場合もあるので、注意しましょう。
足の乾燥が気になる人は、さまざまなケアを頑張っておられると思います。しかし中には良いと思ってやっていることが肌にとって負担となっている場合や、かえって乾燥を助長させている可能性もあります。
頑張っている保湿ケアを無駄にしないためにも、乾燥を悪化させるNG行為を知っておくことが大切です。
入浴は乾燥対策におすすめですが、長風呂や熱いお風呂は乾燥を悪化させる可能性があります。必要以上に汗をかくと肌に必要な潤いを失う可能性があり、乾燥につながってしまいます。
乾燥肌の人は15分程度の入浴に留めるようにしてください。温度は38℃から高くても40℃までに留めるほうがよいでしょう。
バスソルトや保湿効果の高い入浴剤を活用し、ぬるめの短時間入浴でも楽しめる工夫をしてみてください。
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夜更かしは肌のターンオーバーに関わる、成長ホルモンの生成を低下させます。成長ホルモンは肌の修復やタンパク質の合成など、重要な役割を担うホルモンです。
夜更かしで寝不足や体内リズムが乱れてしまっては、頑張った乾燥ケアの効果が半減してしまいます。肌の乾燥を改善したい人は夜更かしはせず、規則正しい生活を心がけましょう。
角質削りでかかとのケアを行う人は少なくありません。
しかし、過剰な角質削りは本来まだ肌に残しておくべき必要な角質まで削り、皮膚のバリア機能を低下させる恐れがあります。
角質削りは最小限にし、保湿クリームや靴下の活用など、肌に負担の少ないケアを取り入れるようにしてください。
足は顔や背中に比べて皮脂分泌量が少なく、乾燥しやすい箇所です。
保湿やUVクリームを小まめに塗り、エアコンや紫外線などの外的な乾燥から肌を守ることが大切です。
栄養バランスの良い食事や入浴、良質な睡眠確保など、生活習慣の見直しも行い、肌のターンオーバーも整えていきましょう。
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