2025.6.26
最近、美容成分に特化したスキンケアコスメが多く見られるようになりました。
アゼライン酸もその一つで、ニキビや皮脂によるテカリで悩む人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は今、注目の美容成分「アゼライン酸」について解説します。期待できる効果や併用がおすすめの成分の解説もしているので、ぜひ最後まで読んで美肌ケアの参考にしてください。
Contents
アゼライン酸とは、有機化合物の一種で小麦やライ麦などの穀物や酵母にも含まれる、有機化合物の一種です。海外ではニキビの治療薬として知られており、日本でも注目されつつあります。
海外での長い使用実績と高い安全性から、肌トラブルを改善に導く成分として日本でも用いられるようになりました。
ただ日本ではまだ厚生労働省の承認を受けていないため、化粧品成分としての位置づけです。そのため、病院で取り扱うアゼライン酸配合のクリームも保険適応外で全額自己負担となります。
アゼライン酸に期待できる効果は主に以下の5つです。
アゼライン酸が配合されたスキンケア製品をお手入れに取り入れることで、気になる肌トラブルを改善へと導いてくれます。
毛穴が開く主な原因は、「たるみ」と「皮脂の過剰分泌」の2つに分けられます。
アゼライン酸には、皮脂の分泌を抑制する働きがあるため、皮脂の過剰分泌が原因の毛穴の開きを目立ちにくくする効果が期待できます。
また、皮脂によるテカリの軽減にも役立つため、脂性肌の毛穴ケアとして取り入れるのもおすすめです。
ニキビは、過剰な皮脂が毛穴に詰まり、炎症を起こすことでできる肌トラブルです。アゼライン酸には皮脂の分泌を抑える働きがあるため、毛穴詰まりを防ぎ、ニキビができにくい肌へと導いてくれます。
日本ではアゼライン酸によるニキビ治療はまだ未承認です。しかし海外では長年ニキビ治療にアゼライン酸を取り入れていることからも、ニキビ抑制への効果が期待できるでしょう。
アゼライン酸にはメラニン生成に関わる「チロシナーゼ」の活性を阻害する働きがあるとされています。メラニン蓄積を防ぐため、ニキビ跡やくすみなどの色素沈着を防ぐ効果が期待できます。
ただし、炎症が進行してできたクレーターのような凹凸には、あまり効果は見込めません。色素沈着やくすみが気になる方には、アゼライン酸によるケアが有効といえるでしょう。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い頭や顔にできる湿疹で、成人型と乳幼児型の2種類があります。成人型は「アンドロゲン」や「マラセチア菌」の影響が関係し、思春期以降の男性に多く見られるのが特徴です。
炎症が強い場合はステロイドが使われますが、初期であれば乳幼児型と同様にスキンケアでも改善が期待できます。アゼライン酸は皮脂の抑制と抗菌作用があるため、炎症の軽減に効果が期待できるでしょう。
酒さとは、赤ら顔とも呼ばれる慢性炎症性疾患です。額や頬、鼻などにブツブツや赤みが生じるのが特徴で、ほてりやヒリヒリを感じることもあります。
アメリカを始めとする海外では酒さの治療薬としてアゼライン酸が承認されており、高濃度での治療が長年行われています。
日本では酒さの治療薬として認められていませんが、日本皮膚科学会ガイドラインではアゼライン酸の外用を選択肢のひとつとして推奨しています。
エビデンス不足から治療薬としてまだ認められていませんが、アゼライン酸は酒さの改善へ一定の効果が期待できるといえるでしょう。
アゼライン酸と似た効果が期待できる成分にレチノールがあります。レチノールとはビタミンAの一種で、しわ改善効果があると厚生労働省の承認を受けた成分として有名です。
アゼライン酸と同じく、皮脂による肌トラブルのケアにも効果が期待できます。アゼライン酸とレチノールの違いは以下のとおりです。
アゼライン酸 | レチノール | |
期待できる効果 | ・毛穴ケア ・ニキビ抑制 ・美白効果 ・脂漏性皮膚炎や酒さ症状の緩和 | ・しわ改善 ・肌の弾力アップ ・ニキビや肌荒れの改善 ・皮脂分泌の正常化 ・ターンオーバー促進 |
肌への負担 | ・少なめ ・敏感肌でも使いやすい | 濃度によっては赤み・皮むけなどA反応といわれる症状が出る場合も |
向いている人 | ・脂性肌 ・敏感肌 | エイジングケアをしたい人 |
なお、一部ではレチノールは酒さの症状を悪化させる可能性があるともいわれています。酒さ症状が出ている人は専門家に相談のうえ、使用しましょう。
アゼライン酸とレチノールは併用可能ですが、濃度や組み合わせ方、製品によっては刺激となる可能性があるため、とくに使い初めには注意が必要です。
同時に使い始めるとトラブルが起きた場合、どちらが原因かわかりません。まずどちらか1つを使い始め、1週間程度経ってからもう一方の使用を開始しましょう。
また重ね塗りも肌が弱い人にとっては負担となることも。皮脂分泌が過剰になる日中に向け、朝にアゼライン酸、皮膚の生まれ変わる夜にレチノールといったように、朝晩で使い分けるのもおすすめです。
アゼライン酸は比較的刺激の少なめな成分といわれており、使用する際の特別な注意点はありません。
ただ乾燥肌や敏感肌の場合、濃度によっては乾燥しやすくなるため、保湿を意識するとより美肌効果が高まります。
そのため、アゼライン酸に加えて保湿成分も豊富に配合した製品がおすすめです。また敏感肌で反応が起きやすい肌質の人は、なるべく濃度の低いものを選びましょう。
化粧品配合表記は、配合量が高いものから順に表記されているので、購入の際には成分表もチェックしてみてください。
アゼライン酸と併用がおすすめの保湿成分は以下の2つです。
どちらも幅広い肌質におすすめの保湿成分で、アゼライン酸との併用で綺麗な肌へと導いてくれます。
ヒアルロン酸は、皮膚や目、関節などに存在する保水成分で、1gで6リットルもの水分を保持できる高い保湿力が特徴です。
肌の潤いやハリを保つほか、関節の動きを助けるなど、健康維持にも欠かせません。体内のヒアルロン酸の約半分は肌にあり、とくに真皮層に多く含まれ、弾力や潤いに影響します。
スキンケアに配合されるヒアルロン酸には肌の水分保持をサポートするヒアルロン酸Naや、高い浸透力が特徴の加水分解ヒアルロン酸などがあります。
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ヒト型セラミドは、人の肌に存在するセラミドに近い構造を持つ保湿成分です。角層のすき間を満たして水分を保持し、外部刺激から肌を守る「バリア機能」をサポートします。
ほかのセラミドに比べて浸透力と保湿力が高く肌になじみやすいのが特長ですが、加齢や刺激で減少しやすいためスキンケアで補うことが大切です。
化粧品では「セラミドEOP」や「セラミドNP」などの表記で使われており、乾燥肌や敏感肌のケアにおすすめです。
アゼライン酸の効果を享受するには、毎日のスキンケアに取り入れるのがおすすめです。アゼライン酸配合のおすすめクレンジングと洗顔料を厳選して、下記の3つをご紹介します。
メイクや肌の状態に合わせて取り入れてみてください。
クレージュのポアクレイオイルブラックは、角栓や黒ずみケアにおすすめのアゼライン酸配合のクレンジングオイルです。
レチノール(※1)と3種類のヒト型セラミド(※2)、ヒアルロン酸も配合しており、メイクオフしながら潤う美肌へと導いてくれます。
皮脂や汚れ吸着効果のある炭や酵素、クレイを配合することで強い洗浄成分に頼らない、優しいクレンジングを実現しました。
合成着色料やアルコール、パラベンなど肌に優しい無添加処方なので、肌が敏感な人にもおすすめです。
※1 パルミチン酸レチノール
※2 セラミドEOP・セラミドNP・セラミドAP
\アゼライン酸配合のクレンジングオイル/
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クレージュのポアクレイウォッシュはポアクレイオイルブラックと同じく、レチノール(※1)と3種類のヒト型セラミド(※2)、ヒアルロン酸を配合したアゼライン酸配合の洗顔料です。
炭、酵素、クレイが皮脂や角質を吸着除去し、黒ずみや角栓を予防。肌に優しいスクラブが肌のごわつきの原因となる余分な角質をオフし、つるんとしたすっきり感のある肌へと導きます。
皮脂の過剰分泌による毛穴トラブルに悩んでいる人やテカリが気になる人は、クレージュ ポアクレイオイルブラックとの併用がおすすめです。
※1 パルミチン酸レチノール
※2 セラミドEOP・セラミドNP・セラミドAP
\レチノールとアゼライン酸配合/
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クレージュのブライトウォッシュはクレイとコメ発酵液で肌くすみを軽減し、透明感のある肌へと導いてくれるアゼライン酸配合の洗顔料です。
くすみや毛穴汚れは気になるけど、乾燥も気になる人に向いています。3種のヒト型セラミドに加え、グリセリンやBGなどの保湿成分を豊富に配合。
さらに肌に優しいベタイン系の洗浄成分や微粒子のパールスクラブで、肌への負担を抑えながら優しく汚れを除去します。
美容保湿成分をたっぷりと配合したクレージュのブライトウォッシュは、透明感のあるしっとりとした洗い上がりが好みの人におすすめです。
\アゼライン酸配合の洗顔料/
アゼライン酸は皮脂の過剰分泌を正常化するため、皮脂による毛穴の開きやニキビ抑制の効果が期待できます。
また色素沈着を抑制する働きもあることから、くすみのない透明感のある肌へと導いてくれます。
アゼライン酸と似た働きのあるレチノールや保湿成分との併用で、更なる美肌効果も期待できます。
購入の際は配合成分をチェックして、自分の肌に合うものを選びましょう。