2025.10.3
「自分に合う香水がわからない」
「店頭で良いと思って購入した香水をつけてみたけど、なんか違う感じがした」
など、香水選びで悩んでいる人は少なくありません。
香水には多くの香料が使われており、ブレンドされている香りの種類や時間の経過で異なる印象を与えます。
今回の記事では香水に使われている代表的な香りや香りの特徴、選び方について解説します。もう香水選びで失敗したくないという方はぜひ参考にしてください。
Contents
香りの種類はフラワー系や柑橘系、樹脂系など主に8つの系統に分類されます。
各系統に代表される香りの種類や香りの特徴、期待できる効果を解説します。香り選びの参考にしてください。
フラワー系の香りはアロマ精油にも多く、主に香り成分が多く含有される花の部分から抽出されます。
代表的な香り | ローズ ジャスミン イリス(※) |
特徴 | ・上品で華やかな印象の香り ・女性に人気 |
効果 | ・リラックス ・ホルモンバランス調整 ・心を明るくしてくれる効果も |
※イリスは根茎から抽出。ウッディ系に分類されることもある
フラワー系ははっきりと香るタイプが多く、香水でも主軸として使われる香りです。
フラワー系の香りが多く調合されていれば、華やかな印象が強くなります。フラワー系の香りは好きだけど、落ち着いた香りや優しい香りが良いという方は柑橘系や樹木系もバランスよく調合されたものを選ぶと良いでしょう。
柑橘系の香りはフレッシュで若々しい印象を与えます。みかんなど柑橘系の果物の皮を剥いたときに弾ける、あの霧状の微粒子が柑橘系の香り成分です。
代表的な香り | オレンジ レモン ベルガモット |
特徴 | ・若々しい印象の香り ・爽快な気分を与える ・夏に人気 |
効果 | ・リフレッシュ ・ストレスケアにも有効 |
柑橘系の弾けるような香りは疲れを感じ、気分転換したいときなどに有効です。
多くはリフレッシュ効果が高いとされていますが、ベルガモットはイライラを鎮めてくれるリラックス効果も期待できます。前述のフラワー系のほか、樹木系やハーブ系との相性も良い香りです。
樹木系はフラワー系や柑橘系のような目立つ香りではありませんが、香りのバランス調整に欠かせない香りです。
樹木の香り成分は、幹や葉のほか、球果(きゅうか)と呼ばれる種子を守り、散布する役割をもつ器官などから抽出されます。
代表的な香り | ティーツリー サンダルウッド サイプレス |
特徴 | ・若々しい印象の香り ・揮発性が低く、持続性のある香り ・落ち着いた温かみのある香り |
効果 | ・リフレッシュ ・リラックス ・高ぶった気持ちを鎮めてくれる |
サンダルウッドなど瞑想に使われることも多い樹木系の香りは、心身を整えたいときにおすすめの香りです。
高貴な香りの代表格ともいえるオリエンタル系の香り。好き嫌いが分かれる香りですが、他の系統の香りとブレンドすれば、調和のとれた香りに仕上げることも可能です。
抽出部位は花や幹、樹脂など香りによって異なります。
代表的な香り | ムスク イランイラン ベンゾイン |
特徴 | ・異国情緒を感じる香り ・重厚感のある重めの香り ・冬やパーティシーン向き |
効果 | 気分を高めて前向きにしてくれる |
なお、カテゴリ的にはハーブ系に分類されるパチュリも、オリエンタルな雰囲気を感じられる香りです。パチュリの香りや効果については下記の記事で詳しく解説しています。
パチュリってどんな香り?特徴や効果・香りがブレンドされたおすすめ商品を紹介!
スパイス系の植物から採れる、スパイシー系の香り。香水でも他の香りのスパイスとなり、香りに変化を与えてくれる存在です。
香り成分は果実や種子、樹皮などから抽出されます。
代表的な香り | ブラックペッパー シナモン バニラ |
特徴 | ・個性的な香り ・ピリッとした刺激や甘さを感じる香り |
効果 | 疲れた心と体にエネルギーを与えてくれる |
料理などにも使われ馴染みのある香りのため、比較的多くの方に好まれる香りです。しかし甘さの強い香りの場合、周りに不快感を与える可能性もあるので、濃度に注意して使ってください。
ハーブ系の香りはカンファーやメントンといった、独特で特徴的な香りの元となる成分を含有しています。
葉や花、茎など広範囲に香り成分を含有していることから、比較的リーズナブルな価格帯の香りです。
代表的な香り | ペパーミント ローズマリー マジョラム |
特徴 | ・スッキリとした香り ・青々しさや土っぽさなど自然を感じられる |
効果 | ・集中力アップ ・睡眠の質向上 |
柑橘系や樹木系の香りと相性が良く、スッキリとした香りを好む人におすすめです。強い香り成分のものもあるため、自分でオリジナルの香りを作る場合には濃度に注意してブレンドしましょう。
樹脂系の香りは木の樹脂から抽出されるもので、濃厚でオリエンタルな雰囲気をもちます。オリエンタル系の香りに分類されるものも多くあります。
代表的な香り | フランキンセンス ベンゾイン ミルラ |
特徴 | ・甘さと温かみのある香り |
効果 | ・不安な気持ちを落ち着かせる |
スパイス系やオリエンタル系の香りとブレンドすることで、エキゾチックな香りに仕上がります。樹脂系の香りの中には少量で強い香りを放つものもあるため、香りの軸に使われることが多いです。
フルーティ系は各フルーツをイメージして作られたもので、フレッシュでジューシーさを感じる香りです。天然の植物から抽出されたものは少ないとされています。
代表的な香り | ピーチ アプリコット アップルペアー |
特徴 | ・フレッシュなフルーツを連想させる香り |
効果 | ・リフレッシュ |
慣れ親しんだ香りのため、多くの人に受け入れられる香りです。強い香水が苦手な方にも向いています。フルーティ系の香りをブレンドすることで、異なる香りの調和を取りやすくなります。
香りには2つのタイプの香料と3つのノートに分かれており、それらの種類やブレンドのバランスによって香りが決まります。
香料の種類は「天然香料」と「合成香料」に分かれます。
多くの香りは天然の植物から抽出可能ですが、フルーティ系のように水分が多く、香り成分が少ない植物など香りを抽出できないものは合成香料によって作られます。
また天然で採取できるものであっても、香りを安定させるために合成で作られた香りを使用する場合もあります。
天然香料のほうが良いイメージをもつ方も少なくありませんが、アレルギーの心配もなく多様な香りを楽しめるのは合成香料のおかげといえるでしょう。
香りには香りのピラミッドといわれる、香りの特性を示す3つのノートがあります。
3つのノートの香りがバランスよくブレンドされていることで香りの持続性が高まり、時間の経過による香りの変化を楽しめます。
トップノートとは香りをブレンドした際に最初に香る香りで、揮発性が高く香りの持続性は低いです。長くても30分ほどで香りは消えてなくなります。
柑橘系やハーブ系の香りに多く、オレンジやローズマリー、ペパーミントなどがトップノートに分類されます。クラリセージやレモンバームのようにトップからミドルと、2つのノートの性質をもつものもあります。
ミドルノートとはトップノートの次に香ってくる香りのタイプを指します。トップノートより揮発性が弱く、長いものでは2時間くらい持続するものも。
ラベンダーやローズ、ジャスミンなどフラワー系の香りに多い傾向です。
香りの印象を決める要素をもっており、ミドルノートでどのような香りを選ぶかで全体の香りが決まることも。
ラストノートはベースノートともいわれる香りのタイプです。3つのノートの中でもっとも持続性のある香りで、時間が経ってからじんわり香ってきます。
香りに深みを出す役割も担っており、トップノートやミドルノートのように一見華やかではありませんが香りをまとめる重要な存在です。
代表的なものとしてパチュリやムスク、バニラなどがベースノートに分類されます。
新しい香りにチャレンジしたいと思いつつも、どのような香りが自分に合うかわからないと、香りの選び方に迷う人は少なくありません。
香りを選ぶ際、香りに敏感になる生理前は避けることをおすすめします。普段使いの香りを探しているなら疲れていない休日の朝からお昼頃に、リラックスできる香りが良いなら仕事終わりなど疲れているタイミングが良いでしょう。
なお、香りはたくさん嗅ぐと正しく判別できなくなるため、香りを嗅ぐ際は3〜4つ程度に絞って嗅ぐようにしてください。
また香りは瓶から直接嗅ぐのではなく、ムエット(香りを試すための細長い紙)に垂らして嗅ぎましょう。
いい香りを身に纏いたいけど、香水はきつすぎて苦手という方はシャンプーやトリートメント、ヘアスタイリング剤で香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
クレージュやプリュスオーは機能性はもちろん、香りにこだわったヘアケア製品を多く揃えており、香りで癒されたい人にもおすすめです。
クレージュは、ムスクをベースにラインごとに異なる香りを調合。プリュスオーは性別や年齢を問わずに使っていただける、爽やかで甘すぎない香りに仕上げています。
ラインナップ | トップ | ミドル | ラスト |
---|---|---|---|
プリュスオー (全ラインナップ共通) | グリーンアップル ピーチ ペアー | オーキッド ホワイトリリー | イリス ムスク ウッディ |
クレージュPS | ピーチ オレンジ | アプリコット ホワイトローズ | ジャスミン ムスク |
クレージュSR | アップル ペアー | ローズ ミュゲ | ホワイトフローラル ムスク |
クレージュM | レモン アップル | ジャスミン ティーツリー | バニラ ムスク |
香りが気になるけどボトルで買うのは躊躇するという方は、1day使い切りタイプもあるのでぜひ試してみてください。
\1dayシャンプーが気になる方はこちらの記事もおすすめ/
香りはジャスミンやローズなどのフラワー系やムスクやアンバーといったオリエンタル系など、主に8つの種類の系統に分類されます。
リラックスやリフレッシュ、活力アップなど、香りごとにさまざまな効果が期待できます。
忙しくストレスの多い現代を生きる私たちにとって、香りによる威力は最大限に享受したいところです。
ヘアケア製品など香水以外でもいい香りを楽しめるものは多くあるので、ぜひ日々の暮らしに香りを取り入れてみてくださいね。