2025.11.5

冷えを改善し、健康的な体を手に入れるのに良いとされる温活ですが、正しいやり方や得られる効果について曖昧だという人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では温活の概念や期待できる効果、温活のやり方について解説します。
忙しい人でも簡単に温活ライフを送れるアイテムも紹介するので、ぜひ最後まで読んで冷え改善の参考にしてください。
Contents

温活とは体を温めて、冷えによる不調の改善を目的としたものです。「冷えは万病の元」という言葉があるように、冷えは多くの不調に関与しています。
人は本来、体の4割を占めるといわれる筋肉や自律神経によって、体温を上げたり一定に保ったりする機能を備えています。
しかし現代では生活様式の変化により、筋肉や自律神経が衰え、体温を一定に保てなくなりがちなのです。
そこで注目されているのが温活。自律神経のバランス調整や筋力アップに加え、さまざまな温活アイテムで内外から「体の冷えを予防し、温める」習慣を取り入れようという活動です。

冷えを引き起こす要因はさまざまですが、主な原因は下記の4つです。
いずれも文明の発展や情報社会が進んだ現代が生み出したもので、現代における冷えの大きな原因となっています。
冷房は自律神経の働きを鈍らせるだけでなく、夏においては四六時中、体を冷やす元です。さらに冷蔵庫や自販機、コンビニの普及によって季節を問わず飲める冷たい飲み物は、内臓を冷やす原因に。
体の熱を生み出す筋肉は車やエスカレーターの使用やデスクワークの増加で、低下傾向といわれています。また、現代病ともいわれるストレスは、体温調節を担う自律神経に大きな負担を与えるなど、直接的でないものの冷えの要因になると考えられています。

さまざまなメリットをもたらしてくれる温活ですが、とくに期待できる3つの効果について解説します。
温活による代謝や血流の改善で、美肌効果が期待できます。
肌トラブルの主な原因は老廃物の滞留です。肌代謝が高まると、肌トラブルの原因である老廃物が排出されます。
また血流改善によって、必要な酸素や栄養が肌細胞に届けられることで細胞が活性され、健やかな肌に導きます。
肌に合うスキンケアとともに温活を取り入れて、美肌を手に入れましょう。
代謝アップは肌だけでなく、からだにも良い効果をもたらします。
むくみや太りやすい体質は、代謝がうまく機能していないことも原因のひとつです。不要になった水分や役割を終えた細胞などが、体内に留まるためと考えられています。
また、さまざまな要因が絡むPMSや生理痛なども、冷えの改善によって軽減効果が期待できます。
からだに不調を抱え、冷えを感じている方は温活を日常に取り入れてみましょう。
温活は、睡眠の質を向上させる効果が期待できます。
冷えが酷く、手足が冷たくて寝られない経験がある人もいるのではないでしょうか。
温活は冷えで収縮した血管を温めて拡張させることで血流を促し、手足の冷えによる不眠を改善します。
手足は心臓から遠く、冷えが生じやすい箇所です。正しい温活で、根本的な冷え改善を目指しましょう。

温活方法としておすすめなのは、以下の5つです。
効果を出すための大切なポイントも交えて紹介するので、温活による効果を実感したい方は読んで参考にしてください。
温活の定番であるお風呂。半身浴のイメージが強いですが、実は体調や体質に合わせて行うのが重要です。
全身浴は心臓に負担がかかるため、半身浴が良いという意見もありますが、元気な方やのぼせにくい方は全身浴でもかまいません。
全身浸かったほうが浸かった部分までしっかり温まるため、冷えがひどい方は全身浴がおすすめです。
のぼせやすい人や貧血気味の人は長風呂や全身浴は控え、他の温活方法を取り入れましょう。
マッサージは、手先や足先など心臓から遠い箇所の血流改善におすすめの温活です。
からだの約4割を占めるといわれる筋肉は、血液を心臓へ戻すポンプ機能の役割を担います。
しかし足先は心臓まで距離があるため、筋力の少ない女性や年配の人は血液の流れが低下し、冷えが生じやすくなります。
マッサージのやり方にこだわる必要はありません。かかとや足裏、ふくらはぎなどを適度な強さでほぐすだけでOKです!冷えが酷くなりやすい足の指周りも忘れずに。
マッサージの際には手や肌を痛めないよう強さに注意し、すべりの良いオイルやローションを使用するのもおすすめです。
白湯やカフェインレスの温かい飲み物で中から温める、温活もおすすめです。カフェインは神経を刺激する働きをもつため、1日2杯程度に抑えるようにしましょう。
また、からだを冷やす作用がある糖分にも注意が必要です。甘さが欲しいときは精製された上白糖でなく、ミネラルが残るきび糖やはちみつがおすすめです。
温かい飲み物に抵抗がある方は氷なしにするだけでも冷えを軽減できますが、寝る前などできれば1日1回は白湯などの温かい飲み物を摂取しましょう。
温活を始めるなら、食事内容の見直しも忘れないようにしましょう。理由はからだを冷やす食べ物を、無意識や間違った認識で摂取している可能性があるからです。
以下は「からだを冷やす」といわれる食べ物や食材です。
一部例外はありますが、食べる際の参考にしてください。
唐辛子は本来暑さで火照ったからだを、汗で冷やすためにできたといわれています。暑い国に辛い食べ物が多いのもその理由です。
また、火を通せば冷やす機能は軽減するため、温活で夏野菜などからだを冷やす食材を摂取する際は温かい状態で食べましょう。
筋力が低下している人におすすめしたいのが下半身の筋トレです。からだでもっとも大きい筋肉といわれる太ももと、足のポンプ機能を担うふくらはぎの筋肉を鍛えて、下半身の冷えを改善します。
主に大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋で構成される太もも。しっかり鍛えるには各部位を意識したトレーニングが良いですが、温活初心者はまずは簡単なスクワットから始めましょう。
ふくらはぎの筋トレには、かかと上げ下げや階段の上りがおすすめです。歯磨き中や通勤時間を有効利用し、日常的に筋肉へ負荷をかけて鍛えましょう。

育児や仕事で忙しい人にとって、わざわざ温活の時間を設けるのは大変です。
温活で冷えを改善しなきゃいけないのはわかっているけど、気力が沸かない人に向けた楽ちん「ながら」でできる温活グッズを紹介します。
レッグウォーマーは、足元が冷える人におすすめの温活グッズです。厚手のものから薄手のもの、長さもさまざまなので、使いやすいものを選びましょう。
温活に使用するなら、むくみをケアする着圧タイプではなく、柔らかいタイプのものがおすすめです。着圧タイプはむくみには良いですが、アイテムによっては圧が強すぎて血流を悪くしてしまう可能性があります。
温活のためのレッグウォーマーは、冷えを予防するのが目的。長時間つけてもしんどくならないものを選んでください。
内臓からの冷えがひどい人は、腹巻きを取り入れた温活がおすすめです。
とくに、お腹が痛くなりやすい人やお腹や腰が常に冷たい人はカイロが入れられるポケット付きの腹巻きを選びましょう。小さいカイロが入れられて、腹巻きによる冷え予防と温めが同時にできるアイテムです。
お尻まで冷える人や腹巻きがずれるのがストレスという人は、ショーツと一体型になった腹巻きもあるので、試してみるのがおすすめです。
カイロは冷え予防や、冷えた部分を瞬間的に温めるのに使える温活グッズです。
以下の3箇所はからだ全身の巡りを良くしたり、下半身の冷えを改善したりするのに有効といわれています。
冷え対策としてカイロを貼る際は、上記3箇所のいずれかに貼ると良いでしょう。
フットセパレーターとはフットネイルのときに、指を広げるために使うアイテムです。指を広げて、指をほどよく刺激するため、血行促進効果が期待できます。
5本指ソックスに抵抗や違和感がある方にも使いやすく、夜お風呂上がりから寝るまでの時間に装着するだけで十分です。
逆に、長く装着していると痛みが生じる可能性もあるので、使いすぎには注意しましょう。
フォームローラーはむくみや筋肉の凝りをケアするアイテムで、下半身の滞りを改善することによる温活が期待できます。
テレビや動画を観ながらケアできるので、余暇の時間を楽しみつつ温活を取り入れたい人におすすめです。
滞りがひどい箇所は痛みを感じやすいので、嫌にならない頻度や負荷で慣らしていきましょう。
年中使える温活グッズとしておすすめなのが、湯たんぽです。一般的には足元が冷える冬に重宝されがちですが、低体温で冷えが慢性化している方には夏にも使ってもらいたいアイテム。
腹巻きするには暑い夏にも、部分を変えながら必要な時間だけ使用できる湯たんぽは重宝します。レンジでチンして使う手軽なものや可愛い仕様のものも多いので、インテリアを兼ねてひとつ手元に置いてみてはいかがでしょうか。

「使う人の気持ちを明るく豊かにする」をコンセプトに掲げるブリオスから、電源を押すだけ、巻くだけの簡単温活グッズが誕生しました。
温熱は3段階で選べて、振動によるマッサージ効果もあわせもつ、コンパクトながら優秀なアイテムです。温めとマッサージ機能を同時に使うことも、片方のみの使用も可能です。
150g弱とバナナ1本程度の軽さで、持ち運びも楽ちん。出張やお泊りにも持って行けます。
長時間使用による低温火傷を防ぐため、オートオフ機能も付いています。フル充電で1時間半使用可能ですが、USB Type-Cの充電器があればどこでも充電可能です。
\電源を押すだけで温活スタート!/

温活は基礎体温を上げて、巡りの良い体への改善を目的としています。温活を成功させるには、日々の継続が大切です。
続けるためにも面倒と感じない、手間や時間をかけなくても良いものと取り入れましょう。
テレビを観ながら、寝ながら、といった「ながら」でできるものであれば、子育てや仕事で忙しい人にも続けやすいはずです。
ぜひ自分に合った温活を見つけて、冷えによる不調の改善を目指してください。
温活についてよくある質問にお答えします。
まずは「毎日できること」から始めるのがおすすめです。朝に白湯を飲む、湯船につかる、お腹や足元を冷やさない服装にする。
この3つだけでも体の巡りが整いやすくなります。慣れてきたら、腹巻きやレッグウォーマーなどの温活グッズを取り入れて、無理なく続けられる習慣にしていきましょう。
外側と内側の両方から温めることがポイントです。
外側からは入浴やカイロ、マッサージで血流を促し、内側からは白湯や温かい食事、下半身の筋トレで代謝を高めましょう。
とくに太ももやふくらはぎなど大きな筋肉を動かすと、体の芯まで温まりやすくなります。