2024.6.17

ジメチコン配合のトリートメントは毛穴詰まりの原因になる?髪や肌に与える影響や効果とは?

ジメチコンはトリートメントを始め、多くのヘアケア製品やスキンケア製品に配合されている成分です。

ただジメチコンには「毛穴詰まりの原因になる」「髪や肌に悪い」という噂もあり、不安になる人も多いのではないでしょうか?

今回はジメチコンが髪や肌に与える影響や効果について解説します。

購入を検討していたトリートメントなどに、髪や肌に悪いと言われるジメチコンが入っているため、購入を悩んでいるという人はぜひ最後まで読んでみてください。

ジメチコンとは

ジメチコンとは数あるシリコンの中でももっとも一般的なシリコンです。

化粧品の使用感を良くするための油性基剤として、また毛髪に滑らかさと艶を与えるヘアコンディショニング作用を目的として使用されています。

低粘度から高粘度までさまざまな粘度のものがあり、仕上がり感や目的に合わせて使い分けされています。

またジメチコンは他のシリコンを溶かし込む溶剤としての役割や、紫外線散乱剤の製品安定剤としての役割も担うシリコン成分です。

医薬品分野では、消泡作用があることから消化管ガス駆除薬としても用いられています。

ジメチコンが多くの化粧品に使われている理由

ジメチコンは30年以上の使用実績があり、肌がデリケートな赤ちゃん用のスキンケア類

にも配合されている安全性の高い成分です。

50名から100名を対象としたアレルギーテストではいずれの被験者も皮膚刺激や皮膚感作用を示しておらず、一般的に問題となる刺激性はないものと報告されています。

さらに粘度がもっとも低い(1‐2mm²/s)ものは揮発性があり、皮膚塗布後にジメチコン自体は揮発し、有効成分のみを皮膚や頭皮上に残すとも言われています。

不揮発性のジメチコンも安全性が確認されたものであり、赤ちゃん用スキンケア類にも配合されていることがあります。

そのため、過剰な不安を覚える必要はないでしょう。

とはいえ、絶対的な安全を保証するものではないため、極端に肌が弱い人などは目立たない箇所でパッチテストを行ってから使用することをおすすめします。

髪や肌へ対するジメチコンの役割や期待できる効果とは?

ジメチコンは髪や肌に艶を与え、仕上がり感を良くする役割を担っています。

トリートメントに含まれるジメチコンは毛髪をコーティングし、キューティクルを整えることで、摩擦や引っかかりを軽減して指通りを良くする効果が期待できます。

シャンプー中のきしみや髪の引っかかりを予防する目的として、シャンプーに配合されている場合もあります。また粘度の高いジメチコンは揮発性がないことから、撥水性も期待できます。

髪の毛に良くないイメージがあるジメチコンですが、実はヘアサロンで使用する製品にも配合されています。

とくにトリートメントは毛髪をコーティングし、指通りなど仕上がり感を良くするもののため、サロン専売品でもジメチコンが配合されたものが多いです。

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ジメチコンが配合されている化粧品

ジメチコンは、数多くの化粧品に配合されています。配合されている主な化粧品と、その目的について簡単に解説します。

・美容液や乳液、クリームなどのスキンケア製品

ベタつきを抑えサラッとした仕上がり感や、コーティングを目的として配合されています。ジメチコンは薄く広がり伸びを良くする性質もあるため、使用感をよくする目的で配合されているスキンケア製品は多いです。

・マスカラや化粧下地、UVクリーム、ファンデーションなどのメイクアップ製品

ジメチコンは撥水性もあることから、汗や水からメイク崩れを守るために多くのメイクアップ用品に使用されています。綺麗な艶感も出してくれます。

・シャンプーやボディソープなど

きしみやツッパリ感を軽減する目的で配合されています。滑りを良くし、ベタつきを防止する目的も。

・トリートメントやヘアスタイリング剤

毛髪をコーティングし、まとまりや艶感を良くする目的で配合されています。スタイリング剤はヘアセットを目的としているため、ジメチコンの配合率は高めです。

ジメチコンはニキビの原因になる?

ジメチコンはニキビの原因になるとの意見もあります。しかしニキビケアを目的とした製品にも多く配合されており、ジメチコンがニキビの原因になっているとは一概には言えません。

ジメチコンがニキビの原因になると言われているのは、肌に密着するジメチコンの性質からかもしれません。

ファンデーションなど密着させることを目的にジメチコンが配合されているものは、高濃度や高粘度のジメチコンである可能性があります。

そのため適切な洗浄がされないと肌に残り、ニキビの原因となります。

ニキビ肌の人はカバー力の高い化粧品の使用は控えるか、洗浄を適切に行うようにしましょう。

ジメチコン配合の製品が不向きの人

冒頭でも触れたように、ジメチコンは皮膚刺激やアレルギー性の低い成分とされています。

しかしアトピー肌やアレルギー体質など刺激を感じやすい肌質の人は、使用を控えるか刺激を感じた場合にはすぐに使用を中止してください。

またジメチコンにアレルギー反応を起こす可能性もゼロではありません。ジメチコンに反応を起こしているかもと感じたら、医師に相談してみましょう。

ジメチコン配合の製品が向いている人

下記に当てはまる人は、ジメチコン配合の製品をおすすめします。

  • 洗髪や洗顔できしみやつっぱりを感じやすい人
  • ダメージ髪の人
  • 乾燥肌の人(敏感肌の人はパッチテストをおすすめ)
  • 指通りの良い髪に仕上げたい人
  • 艶やまとまり感を出したスタイリングをしたい人

ジメチコンは悪い成分というイメージがありますが、乾燥髪やダメージ髪の人がノンシリコンのヘア製品で揃えてしまうと、かえって乾燥やダメージを悪化させてしまう可能性もあります。

肌質や髪質、目的に応じて上手に取り入れましょう。

ジメチコンが毛穴の詰まりを引き起こすとは言い切れない

ジメチコンは、毛穴詰まりの原因になるとの噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

ニキビの原因になると言われる所以と同じく、洗浄不足である可能性が高いです。カバー力の高い化粧品にはオイルクレンジングなど、洗浄効果の高いクレンジング剤がおすすめです。

日焼け止めのみの場合も製品によっては洗顔料だけでは落ちないことも。毛穴詰まりが気になる人は洗浄力が優しいタイプのクレンジング剤を使って洗顔してください。

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ジメチコン配合の製品を選ぶ際のポイント

ここまで解説してきたことを踏まえて、ジメチコン配合の製品を選ぶ際のポイントをまとめました。

【ジメチコン配合の製品を選ぶポイント】

  • ジメチコンの配合割合
  • 目的
  • 肌質

ジメチコンは質感、使い心地、仕上がり感を良くしてくれるものです。薄い膜を作り髪や肌をコーティングする役割もあります。

ただしジメチコンは保湿を目的とする成分ではないため、乾燥しやすい髪や肌の人は保湿成分も配合されているものを選びましょう。

成分表でジメチコンが前のほうに記載されている場合は、配合割合が多い事を示しています。トリートメントやスタイリング剤など、コーティングを目的とする場合は配合割合が高めです。

ダメージが酷い髪は、低濃度のジメチコンが配合されていることで切れ毛を防ぐ効果も期待できます。

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ジメチコン配合のおすすめトリートメント

香りで人気のプリュスオーとミネラル豊富なクレイ成分配合のクレージュから、ジメチコン配合のトリートメントを厳選して2つ紹介します。数々の美容サイトで高評価をいただいているアイテムです。

指通りの良い仕上がりに仕上げるトリートメント

まるでサロン帰りのような指通りに仕上げてくれるプリュスオーのトリートメント。

2種類のヒアルロン酸や頭皮環境を整えてくれるCICA、そして毛髪のハリやコシを回復してくれる加水分解ケラチンなど、美容成分を豊富に配合しています。

まるですっぴん髪のようなふわっと軽い感じに仕上げてくれるトリートメントで、同ラインのシリコンフリーのシャンプーとの使用でさらに良い質感へと仕上げてくれます。

プリュスオーのシャンプー&トリートメントは、髪質や仕上がりに応じて2つのタイプから選べます。

ハイダメージヘアも潤いのある艶髪へ導くスペシャルトリートメント

ひどく傷んだ髪には、ジメチコン配合の「クレージュ プレミアムリペアマスク」がおすすめです。

髪の主成分であるケラチン、そしてケラチンと結合し傷んだ毛髪を補修してくれるヘチマンを配合し、ハイダメージヘアを美髪へと導いてくれます。

またミネラル豊富なクレイと3つのオーガニックオイルで内側から潤う髪をキープします。

コーティング効果が高いため、週1回程度の使用で高い効果を実感できます。ダメージが気になる人は使用回数を増やすのではなく、置き時間を長めに使用してみてください。

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トリートメントなどジメチコン配合の製品を使う際の注意点

ジメチコン配合のトリートメントは、頭皮ではなく毛先や毛髪の質感改善を目的としています。

そのため、頭皮ではなく毛先を中心に毛髪へ塗布して使用してください。

トリートメントに配合されるジメチコンは、スキンケアやシャンプー製品よりも濃度や粘度が高い可能性があり、毛穴詰まりの原因となることも。

その他、製品ごとに記載されている使用方法に則って、正しく使用することをおすすめします。

【まとめ】ジメチコン配合のトリートメントや化粧品は正しく使うことで綺麗な髪や肌に導いてくれる

「髪に良くない」「毛穴詰まりの原因になる」などネガティブな噂を耳にする成分「ジメチコン」

しかしジメチコンは髪の指通りを良くするなど、艶やまとまり感のある仕上がりへと導いてくれるものであり、髪に悪いものではありません。

艶やまとまりを出す目的であるトリートメントやスタイリング剤には含まれていることも多く、サロン専売品にも配合されている成分です。

ただし間違った使い方はトラブルの元になります。

トリートメントやスタイリング剤は頭皮に付けない、カバー力の高い製品は丁寧に洗浄するなど、正しい使い方を守るようにしましょう。

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